「切り身と刺身の違い」
◇歴史的に切り身と刺身の違いとは?
広く一般的に先に広まったのは切り身と言われており、室町時代より語り継がれていると言われています。 しかし、江戸時代に入り武士社会が始まると切るという言葉は刀で切るを連想させる言葉として縁起の悪いものとして考えられ、切り身に変わって刺身という呼び名が誕生し広く普及していったと考えられています。 後に刺身も剣を刺す意味が縁起が悪いとして良い認識される言葉ではなく、京都などではお造りという名称で広まったと言われています。 現在では、一般的に全国のスーパなどでもお造りと記載されています。
◇切り身と呼ばれる背景
魚の切り身は切れで数え、一切れ、二切れのように数えていきます。また、 魚が生きている状態では数え方は匹で数え、一匹、二匹となります。 このことから単位の一環として切り身は呼ばれ始めたと考えられます。
◇刺身と呼ばれる背景
武家社会で切るが縁起が悪いことから刺身が誕生したと言われているが、さらに詳しく見ていくと、 切り終えた魚の区別ができるように尾頭や尾ビレを切った身に刺していたことで刺身と呼ばれるようになったと言われています。