◇なぜ寝起きに口は汚くなるの?
夜間の就寝中に口内では、唾液腺が刺激されず、唾液の分泌量が日中に比べ減少し乾燥することで、タンパク質を分解する細菌が増殖する原因となり、口臭を強く放つため、寝起きの口は汚い環境になります。 また、水分不足や睡眠中に口呼吸をする人は、さらに口内が乾燥し、口内環境が悪化すると考えられます。 主に「寝起きの口の粘つき」などが乾燥している証拠と言えます。
◇なぜ菌が増殖したら臭くなるの?
就寝中に唾液の分泌自体が低下するため、口内を清潔に保てなくなり自浄作用が低下し、細菌の増殖によるガス(揮発性硫黄化合物)の発生が口臭の原因と考えられます。
◇就寝中に細菌の数はどのくらい増えるの?
通常の歯磨きを行う人でも、1000〜2000個と言われており、歯磨きを行わない人で5〜10(約1兆個)と言われています。 また、化学的には、人間の大便スプーン1杯分に相当する雑菌とも言われています。
◇寝起きの汚い環境を放置するとどうなるの?
口内に存在する細菌は一般に悪玉菌と呼ばれ、体内に侵入することで、肌荒れ・便秘・口内炎・ 風邪などの原因になると考えられます。
◇何をしても口臭が消えない場合は?
歯周病や虫歯、内臓消化器系の問題、別の原因が考えられます。
◇5つの「口内環境・口臭」の改善法
①歯ブラシ
朝食前に歯ブラシをすることで口臭対策になると考えられます。
②薬用マウスウォッシュ
マウスウォッシュの薬用作用を利用することで、朝の口内の悪環境に即効性のある効き目を期待できると考えられます。 また、マウスウォッシュは起床後の歯磨き前に実施し、歯磨き後はマウスウォッシュのフッ素の効果を発揮させるため、ゆすぎ回数は1回にとどめることをお勧めします。
③コップ1杯の水
就寝前にコップ一杯分の水分を摂取することを習慣化することで、就寝中の水分不足を防ぎ、口内環境が改善すると考えられます。
④舌磨き
舌に付着した白っぽい汚れ(舌苔)は、口内の細菌やタンパク質を含んでおり、舌苔を除去することで口内環境の改善が期待できると考えられます。 また、舌磨きは歯磨き前のタイミングに行うと良いとされています。
⑤朝食を食べる
人間は咀嚼をすることで唾液が分泌されるため、口臭対策に効果があると考えられます。 また、リンゴには口臭を改善する効果があるため口臭対策にお勧めとされています。