「サボった時などに言われる”油を売る”の由来は江戸時代の油売りが関係している」
◇本当の「油を売る」の由来は何なの?
江戸時代では油は油売りという商人が担当しており、油の購入者は商人に油を酌で汲み取ってもらい受け取っていました。 しかし、江戸時代の油は粘性が高く、酌で汲み取る際のキレが悪かったことから、油を汲み取る工程に時間がかかり、商人と購入者の間で話題がなく無言になってしまうことから、油売りは客と雑談をし間を繋ぎ止めていました。 このことから、仕事中に余談をするという意味で、「油を売る」という言葉が現代に伝わっています。
◇現代で間違って伝わった「油を売る」の由来は?
現代に伝わっている間違った"油を売る"の由来として、石油王は働かなくても油が売れるため、ずっとのんびりしているイメージから「油を売る」という言葉が出来たと言われいています。
◇江戸時代の油売りの油は何に使用されていたの?
諸説はあるが、江戸時代の相撲取りの髪は油でセットされており、そのセット用の油に使用されていたと考えられる。 また、現代においても油で髪をセットする相撲取りも存在する。
一説によると行灯の油に使用される油を売っていたとも言われている。
◇「油を売る」に似た意味の言葉は?
「油を売る」に似た意味を持つ言葉として「道草を食う」が考えられ、”本来やるべきこととは異なった物事を行う”ことを示す言葉である。