-短く解説-
鯖に含まれる色素を取り込むことによってザリガニの体内に蓄積し青色の体色となる
アメリカザリガニの基本
アメリカザリガニ(Procambarus clarkii)は、アメリカ南部原産の淡水ザリガニで、日本を含む世界中で繁殖している外来種です。彼らは通常、赤褐色やオレンジ色の体色を持ちますが、特定の条件下で色が変化することがあります。
サバとアメリカザリガニの関係
最近の研究や観察により、アメリカザリガニにサバ(Scomber japonicus)を長期間与え続けると、彼らの体色が青くなる現象が確認されています。
色素の取り込みと変化
サバの体には、アスタキサンチンなどの色素が含まれています。アスタキサンチンは、カロテノイド系の色素で、魚類に青みを帯びた色合いを与えることがあります。アメリカザリガニがサバを食べることで、これらの色素が消化器系を通じて体内に取り込まれ、体色に現れます。
代謝過程と色素の蓄積
サバに含まれる色素が消化・代謝過程でアメリカザリガニの体内に蓄積し、体の色素として現れることが考えられます。色素は体内で化学変化を起こし、アメリカザリガニの外殻や体の表面に青色の変化をもたらすとされています。
色素の移行メカニズム
アメリカザリガニの体色が変わるメカニズムは、色素の吸収と体内での分布に関連しています。サバに含まれる色素がザリガニの体内に取り込まれると、色素は甲殻や外部の組織に沈着し、青色が目立つようになります。これは、アメリカザリガニが持つカロテノイドや色素成分が青い色素と相互作用し、体色を変化させた結果です。
青いアメリカザリガニ
青いアメリカザリガニになるまでの変化として赤色から白色、青色へとザリガニの体色は変化していくと言われています。しかし、青いザリガニは実際には栄養が偏っている事でなるため、飼育をしている場合はエサの見直しが必要であり、弱体化や脱皮の失敗など早期に死滅してしまう可能性があると言われています。
色素で体色が変化する類似例
ザリガニは摂取する物で体色が赤色から青色に変化しますが、同じようにフラミンゴも摂取する物でピンク色の体色を出しており、フラミンゴも食べ物を調整することで白い体に変化します。