「北極よりも南境の方が寒い」
◇なぜ南極の方が寒いの?
北極は北極大陸という大陸であることに対し、南極は大きな氷の塊であり、大陸が存在しない南極の海の冷え方は、北極のように陸地で海を遮る大陸がない分、効率的に海が冷やされるため、北極よりも南極の方が平均温度が30度近く低いという特徴があります。 また、白熊などの動物が南極に生存していない理由も、移動先となる大陸が南極にはないことが関係しています。
◇北極と南極の寒さは標高も関係している?
低い山と高い山では山頂の寒さは高い山の方が寒くなるように、南極と北極も標高の高さで寒さが異なっている。 北極の海抜は最大で約10mに対し、南極の海抜は約2500mもあり、寒さにも大きな影響を与えていると考えられます。
◇南極の寒さには宇宙も影響している?
地球の公転軸は約23.4度傾いているため、南極は太陽の光を斜め方向から浴びることになります。 そのため、南極の受ける熱エネルギーは少なくなり、南極点での年間平均気温は約-50℃にもなります。 また、 南極には氷の中に気泡が含まれた氷が存在し、この氷は太陽の光を乱反射することで白く光り、太陽の光を跳ね返す役割を担っています。
◇世界で観測された最低気温は?
人類が観測した最も寒い気温も南極で観測されており、1983年7月21日のボストーク基地で-89.2℃が記録されています。